ニキビについて

ニキビ（尋常性ざ瘡）は皮膚の表面に現れる小さな赤い発疹やプツプツで、特に思春期に多く見られますが、大人になっても悩まされることがあります。ニキビは主に顔、背中、胸などの皮脂の分泌が多い部位に発生しやすいです。これらは毛穴が皮脂や汚れ、表皮にいる細菌などで詰まることで生じる炎症が原因となります。また、不規則な生活習慣やストレス、不適切なスキンケアもニキビの発生に影響を与えることが知られています。
ニキビの治療法は、以前は抗菌薬が中心でしたが、2008年にアダパレン、2015年に過酸化ベンゾイルといった毛穴の詰まりを改善する薬が、治療の選択肢に加わったことにより非炎症性のニキビ（面ぽう）にも対応できるようになりました。重症の場合には、抗菌薬の外用や内服が必要なこともあるので、早めに皮膚科専門医に相談しアドバイスを受けることをお勧めします。
また当院では難治性のニキビに対してイソトレチノイン（自費）の内服での治療も可能です。
ニキビは多くの人にとって共通の悩みですが、自己判断での過度な治療よりも、必要に応じて専門家の助けを求めることが健康な肌への近道となりますので、ニキビでお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。